遺伝子は夜型、習慣は5時起き。その狭間で起きる『脳の内乱』の正体とは? 【生存戦略・サプリ編】

花粉の季節がやってきましたね。
目がっ、目がかゆい!そして顔がかゆい。
何故か鼻の症状がなくなっている⋯?不思議。

ごきげんよう、みなさま。ウォルです。
さて今回は、夜型・ロングスリーパーの続編です。

前回の記事で紐解いた、私の「夜型・ロングスリーパー」という性質。

遺伝子検査の結果を眺めながら、新しい仕事を探していた当時の私は、期待よりも大きな不安に包まれていました。

「これからまた会社員として勤めるにあたって、私のようなタイプが満足のいく睡眠時間を取れるんだろうか?」

なにせ私は、9〜10時間は眠らないと「脳のお掃除」が完了しないロングスリーパー。しかも、放っておけば夜更かししてしまう遺伝子を持っています。これは性格の問題ではなく、設計図に書かれた抗えない事実。

けれど、嘆いてばかりもいられません。ロングスリーパーは変えられなくても、夜型の「習慣」なら、何かしらの工夫で折り合いをつけられるのではないか。そう考えていた私の目に、遺伝子検査「chatGENE」のレポートにあった、ある一文が飛び込んできました。


1. 衝撃の事実:そもそも「睡眠の材料」が足りていなかった

レポートの結果は、私にとって目から鱗でした。

「必須アミノ酸・トリプトファン濃度が低い傾向」

トリプトファンとは?

食事から摂取しなければならない「必須アミノ酸」の一つ。ストレスを緩和する「幸せホルモン(セロトニン)」を作り出す唯一の材料であり、さらに夜になると睡眠を促す「メラトニン」に変化します。

つまり、私の体は、睡眠という工場の「原材料」そのものが慢性的に不足していたのです。

これには思い当たる節が山ほどありました。

朝、目が覚めた瞬間に感じる、何かに囚われているような得体の知れない不安感。

それをなだめるために、毎朝必死に瞑想をし、モーニングページを書いて心を落ち着かせることが、私にとっては不可欠な儀式でした。あれは、足りないセロトニンをなんとか精神力で補おうとする、必死の生存本能だったのかもしれません。

食事から摂るには「ジレンマ」があった

「なら、食べ物から摂ればいいじゃない」

そう思われるかもしれません。トリプトファンは乳製品に多く含まれています。
しかし、ここで大きな壁が立ちはだかります。

ワタクシ、乳糖不耐症で牛乳が飲めません!

「それならチーズなら大丈夫じゃない?」という声も聞こえてきそうですが、そこにはまた別の悩みがありました。

確かにチーズは大好きです。
でも、サプリで補えるほどのトリプトファンをチーズだけで摂取しようとすると、今度は塩分と脂質の過剰摂取が無視できない問題になってきます。

50代後半、健康診断の結果も気になるお年頃(笑)。
睡眠のためにとチーズを食べすぎて、血圧やコレステロール値を跳ね上げてしまっては本末転倒です。

お腹への優しさと、体全体のバランス。

この両立を考えたとき、食事だけで解決するのはあまりにハードルが高い。
ならば、余計なものを気にせず、必要な成分だけを届けてくれる「サプリメント」の力を借りてみよう。
そう決意したのです。


2. サプリ選びの迷宮:何を信じて選べばいいの?

さて、いざサプリを買おう!と思っても、種類がありすぎて立ち尽くしてしまいました。

特に私たちのような夜型タイプって、なんとなく体がデリケート(?)な気がしませんか?(笑)
毎日飲むものだし、変なものは入れたくない。でも、どれがいいのかさっぱり。

そこで、自分なりに「どこまで国が関わっているか」という基準を整理してみました。

区分審査・届出メリットデメリット
トクホ(特定保健用食品)国による個別審査あり科学的根拠が厳格。安心感が絶大。価格が高め。種類が少ない。
機能性表示食品消費者庁への届出のみ「睡眠の質を高める」などの具体的な表示ができる。根拠は「企業の責任」。
栄養機能食品届出不要(規格基準内)ビタミン・ミネラル補給に最適。安い。独自の機能性(睡眠にいい等)は表示できない。

実は、アミノ酸であるトリプトファン単体のサプリは「機能性表示食品」として出ているものは少なく、多くは「一般食品」や「栄養補給」の枠組み。「16時間のサイクルを助ける」という文脈で紹介されていることが多いようです。

私が「脳外科医監修」を選んだ理由

いろいろ迷った末に、Amazonでポチったのは「脳外科医監修」のトリプトファンサプリでした。

なぜこれにしたのか。

実はトリプトファンって、ただ飲めばいいわけじゃないみたいなんです。
脳まで運んで「セロトニン」に変えるには、ビタミンBや鉄分という「助っ人」が欠かせない。

このサプリ、その助っ人たちが最初からセットになっていたんです。
まさに「睡眠の変換工場」が丸ごと詰まっている感じ。

「脳の専門家が、必要な量をちゃんと計算して入れている」

その事実が、人一倍睡眠に悩んできた私にとって、何よりの安心材料でした。
「なんとなく良さそう」ではなくて、「これなら私の脳も納得してくれるかも」と思えたんです。


3. 体当たり検証:21:30就寝という「理想」と「現実」

サプリが届いたのは12月16日。翌日からさっそくスタートです。

トリプトファンが睡眠ホルモン(メラトニン)に変わるまでには、約15時間かかるとのこと。
逆算して、スケジュールを組みました。

  • 起床: 5:30
  • サプリ服用:6:00
  • 就寝: 21:30(8時間睡眠確保のため)

……結論から言いましょう。21:30に寝るのは、無理でした(笑)。

どれだけサプリを飲んでも、長年染み付いた夜型の遺伝子が「まだ起きていようよ」と脳内で囁きかけます。

最初の1ヶ月は、リズムがしっちゃかめっちゃかでした。

0:00を過ぎるまで目が冴えてしまったり、逆に4:00頃に「ハッ!」と目が覚めてしまったり。

「やっぱり私には無理なのかな」と、少し弱気になったこともあります。

1ヶ月経って見えてきた「新しい自分」

けれど、ここが踏ん張りどころ。「サプリを飲んでいるんだから、きっと材料は届いているはず」と自分を信じて、少しだけ調整を加えました。

「6:00にサプリを服用するんだから、6:00まで寝ていい。その代わり、起きたらすぐにサプリを飲む」

するとどうでしょう。1ヶ月を過ぎたあたりから、不思議な変化が訪れました。

徐々にですが、起床時間は自然と6:00に近づいてきています。
(土日に夜ふかしの傾向がありますね(笑))

でもまだガタガタです。


今の私にとってのサプリメント

夜22:00頃になると、あんなに頑固だった脳に、徐々にですがふんわりと心地よい眠気がやってくるようになったのです。
Apple Watchの記録でも7時間を超える睡眠が取れる日が増えてきました。

中途覚醒(夜中に起きてしまうこと)はまだありますが、朝起きた時の「囚われている感覚」が、以前よりずっと軽くなっているのを実感しています。

私の体には、このトリプトファン補給が合っていたようです。

今の私にとってサプリは、単なる栄養補助ではありません。

「私は自分のトリセツ(遺伝子)を理解して、ちゃんと対策をしている」という、自分自身への信頼を取り戻すためのツールになりました。

そして、このリズムが整い始めた絶好のタイミングで、新しいお仕事が決まったのです。出勤は1月下旬から。

夜型・ロングスリーパーの私が、新しい職場でどう「睡眠」と「仕事」を両立させていくのか。

次回は、いよいよ実践編。【仕事・タイムスケジュール編】をお届けします。

どうぞ、お楽しみに。

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